多摩美術大学能楽ポスターワークショップ 2021
ワークショップ概要
特別企画第11弾 ≪観世能楽堂 + 多摩美術大学≫
能楽ポスター ワークショップ2021
能楽ポスター ワークショップ2021
観世能楽堂では毎年8月、多摩美術大学の学生の皆さんに「荒磯能」をご観劇いただき、それを題材に、ポスター作品を制作するワークショップを実施してきました。2021年度はコロナ禍のため、「観世会荒磯能」の開催が見送られましたが、本年もご覧の皆さまに本企画をお楽しみいただきます。
2011年からはじまった本企画。さて、これからご覧いただく今年の作品群は、皆さんにどのような思いを残してくれるのでしょうか。もし、作品をご覧になって、少しでも能楽に興味をもっていただけたら、この取り組みに参加した学生にとっても、大きな励みになる事でしょう。
あのポスターをみて、能楽に興味を抱いた――。能楽堂でそんな方に一人でも多く出会える事を、私たちも心待ちにしています。
多摩美術大学グラフィックデザイン学科で、私が担当する3年次専門課程「グラフィックデザイン
B-I」(2016年度以前は「視覚言語デザイン-Ⅰ」)履修生は、2011年度以来、夏の「観世会荒磯能」を
鑑賞したうえで「能」がテーマにしたポスター制作を一般社団法人観世会のご協力のもとに続けて
まいりました。
700年の伝統がある日本文化のひとつ「能」を、じかに体感できた学生たちは、将来にわたる貴重な
機会に恵まれたと思います。
今年度の荒磯能公演は〈COVID-19〉の影響のため、誠に残念ながら見送られることになりましたが、
履修生は例年通り夏季課題として能を研究して、ポスターデザインに取り組み、それぞれ手応えのある
成果をあげました。
そして観世会のご配慮により、2021年度の学生作品も例年同様にホームページにアーカイブ掲載させて
頂くこととなりましたこと、誠にありがとうございます。
お心遣いに感謝申し上げます。
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さて、私ごとですが、2021年度で多摩美術大学を定年退職いたします。
ちょうど10年間続いたこのプロジェクトも、一区切りというご判断をいただきました。
永きにわたりたいへんお世話になりましたこと、誠にありがとうございます。
貴重な機会を賜りました観世会の皆さまに、心からの感謝のを申し上げます。
木下勝弘(多摩美術大学教授)