多摩美術大学能楽ポスターワークショップ 2012
ワークショップ概要
特別企画第2弾 ≪観世能楽堂 + 多摩美術大学≫ 能楽ポスター ワークショップ2012
※2011年の作品はこちらよりご覧いただけます
多摩美術大学の学生の皆さんによる、ポスター制作ワークショップの第二弾となる作品が、今年も完成しました。今回は、2012年8月におこなわれた「観世会荒磯能」にて、能「玉鬘」、狂言「蚊相撲」、能「車僧」の各曲目をご覧いただきました。
本公演をきっかけに、学生の皆さんが作り上げたポスターは、いずれも才能溢れる作品ばかりです。700年の歴史をもつ能楽は、学生の皆さんの目にどのように映ったのでしょう――。
各作品と、一人ひとりがポスターに込めた思いから、それらを読み解いてみてください。
木下勝弘(多摩美術大学教授)
多摩美術大学グラフィックデザイン学科3年・伝達コース履修者39名は、2012年8月9日、観世能楽堂にて観世会荒磯能を観賞し、そこで実感したことをふまえて、若い人達に「能」への興味を促すためのポスターを制作した。
多摩美術大学グラフィックデザイン学科3年・伝達コース履修者39名は、2012年8月9日、観世能楽堂にて観世会荒磯能を観賞し、そこで実感したことをふまえて、若い人達に「能」への興味を促すためのポスターを制作した。
昨年に続くこの課外授業は、歴史の最先端にある現代の感性で、700年の伝統を持つ日本の仮面音楽劇「能」の精神と文化と美を体感して考察すると共に、「舞」や「音」という時間軸の中で表わされる物語性を象徴的に視覚情報化して1枚の紙[ポスター]に定着させる、グラフィックデザインならではの表現力を発揮することのできる絶好の実体験の場となった。
ここに紹介するポスターはその一部である。
今年は、2点・3点の連作に取り組む学生も多く、9枚の大作を発表した者もおり、この積極性が来年以降も広がることを期待している。
貴重な機会を与えてくださった観世会の皆様に、心よりお礼申し上げます。
木下勝弘(多摩美術大学教授)
※2011年の作品はこちらよりご覧いただけます