多摩美術大学能楽ポスターワークショップ 2011
ワークショップ概要
特別企画 ≪観世能楽堂 + 多摩美術大学≫
能楽ポスター ワークショップ2011
2011年夏、多摩美術大学でグラフィックデザインを学ぶ学生の皆さんが観世能楽堂を訪れ、若手能楽師が活躍する「観世会荒磯能」を観賞していただきました。この日の曲目は、能「清経」、狂言「雷」、能「鍾馗(しょうき)」という3演目。
これからご紹介する14点のポスターは、この日の能楽観賞体験をもとに制作された、学生の皆さんによる作品です。日々、新しい表現を模索する彼らが、日本の伝統芸能を代表する能楽に出合ったことで生まれた、意欲溢れる作品の数々。制作者の一人ひとりのメッセージと共に、それらをお楽しみください。
木下勝弘(多摩美術大学教授)
多摩美術大学グラフィックデザイン学科3年・伝達コース履修者67名は、2011年8月11日、観世能楽堂にて観世会荒磯能を観賞し、そこで実感したことをふまえて、若い人達に「能」への興味を促すためのポスターを制作した。
この課外授業は、歴史の最先端である現代の感性で600年の伝統を持つ日本の仮面音楽劇である「能」の精神と文化と美を体感して考察すると共に、「舞」や「音」という時間軸の中で表わされる物語性を、象徴的に視覚情報化して1枚の紙[ポスター]に定着させる、グラフィックデザインならではの表現力を発揮することのできる絶好の実体験の場となった。
ここに紹介するポスターはその一部である。
貴重な機会を与えてくださった観世会の皆様に、心よりお礼申し上げます。
木下勝弘(多摩美術大学教授)