京都・観世稲荷社

この土地はもと観世家の屋敷地で、伝えによれば室町幕府の三代将軍足利義満から大和猿楽の観世(結崎)三郎清次こと観阿弥(世阿弥の父)が拝領したものと言われ、九世観世大夫黒雪まで住んでいた。
現在も観世町という地名もあり、西陣中央小学校の隣接地にある。
観世稲荷社は往時観世家の鎮守社として祀られ、祭神は一足稲荷大明神と観世龍王である。
観世稲荷社
京都市上京区大宮通今出川上ル観世町135―3
(西陣中央小学校隣)

観世水

稲荷社の傍らには「観世井」、「観世水」と呼ばれる井戸もあり、この伝説によれば、一天俄かにかき曇ると龍が降りてきてこの井戸に入ったと言われ、水面が常に動揺し波紋を描いているので、これをかたどって仕舞扇、謡本の水巻模様の「観世水」の紋様が出来たと言われる。